こんにちは
名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分
Studio Hackの吉田です。
今回は、
人工甘味料についてお話します。
「ゼロカロリー」「糖質オフ」など、
ダイエット中でも罪悪感なく飲めると思われがちな人工甘味料入りの飲料やお菓子。
しかし実は、これらの「ノンカロリー」食品があなたのダイエットを阻害しているかもしれません。
今回は、人工甘味料が体に与える影響と、なぜダイエット中には注意が必要なのかを、科学的な視点から解説します。
人工甘味料とは?
人工甘味料とは、甘さを持ちながら、ほとんどカロリーがないとされる甘味成分のこと。
代表的なものには以下があります:
• アスパルテーム
• スクラロース
• サッカリン
• アセスルファムK
これらはカロリーが低いため、ダイエット食品や飲料に頻繁に使用されています。
では、なぜダイエットの邪魔になるのか?
1. 脳が「甘さ」と「カロリーのギャップ」に混乱する
人工甘味料は「甘いのにエネルギーがない」ため、脳が報酬系を正しく学習できなくなります。
すると、「もっと甘いものが欲しい」「もっと食べたい」という欲求が強くなり、結局は過食につながる恐れがあります。
実際、人工甘味料を常用している人ほど、砂糖摂取量が多い傾向にあるという研究も存在します。
2. インスリン分泌が促され、脂肪が蓄積される
人工甘味料でも、甘みの刺激だけでインスリン分泌を引き起こす可能性があることがわかっています。
本来、インスリンは血糖を下げるために分泌されますが、血糖が上がっていない状態でインスリンだけが出ると、
脂肪の合成スイッチが入ってしまうことに。
その結果、体脂肪が蓄積しやすくなってしまいます。
スクラロースがインスリン反応を引き起こした研究【Pepino ea al. 2013】
一部例外あり、研究によっては全くインスリン反応が出なかった結果もあります。
3. 腸内環境が悪化する
近年の研究では、人工甘味料が腸内細菌のバランスを乱すことが報告されています。
腸内環境の悪化は、
• 炎症の促進
• 代謝の低下
• ホルモンバランスの乱れ
などを引き起こし、結果として痩せにくく太りやすい体質を作ってしまいます。
じゃあどうすればいいの?
• 「ゼロカロリー」「シュガーフリー」に飛びつかず、なるべく自然なものを選ぶ
• 甘味の欲求が強いときは、少量のはちみつや黒糖などで満足させる
• 本質的には、味覚のリセット(リトレーニング)が大切
甘いものを摂らない期間をつくると、味覚がリセットされて、自然な甘味でも満足できるようになります。
人工甘味料は、短期的にはカロリーを抑えられて便利かもしれません。
しかし、長期的に見れば「味覚の混乱」「インスリン分泌のトリガー」「腸内環境の悪化」といったリスクがあり、
むしろ太りやすい体をつくってしまう可能性があります。
「ゼロカロリーだから安心」ではなく、
本当に体が欲しているものに耳を傾けることが、ダイエット成功のカギです。
人によってはゼロカロリー飲料とうまく付き合って順調にダイエットが進む場合も
あるため、一概に否定はしませんが、「ゼロカロリーならいくら飲んでも大丈夫!」
と思わないようにだけしましょうね。