Kさん 85歳男性
主訴:楽に歩けようになって、旅行にまた行きたい (歩行時の疲労、左下肢の痺れ、脱力、ふらつき、腰痛、左膝痛
Kさんは毎日朝3時間自主トレーニングをされている方でした
しかし、一向に状況は変わらないということでご来店くださいました。
まず、日課で行っている運動で避けた方が良いエクササイズがあったのでそれを一旦やめていただくようにお伝えし、
必要だと思う内容を伝えました。毎日3時間朝運動するので大変努力家なので結果は着々とついてきて
歩行もスムーズになってきました。
しかし、昨日ご来店いただいたとき歩行がおぼつかなく
ふらつき、痺れがひどく本人も憔悴していました。
今日は来ようか迷った。ともおっしゃっていました。
話を聞くと、ここ1週間寒くて家にこもりがちだった。とのこと。
1週間動かないことでここまで落ちてしまうとは
正直私もあせりましたが、本人も以前整形外科ですべり症があり、神経に障害があると診断されており
そういった影響も考慮し、できる限りの介入を行いました。
まずは動作の確認
股関節を屈曲すると90度で止まってしまいました
これは骨盤の後傾がでていないことが伺えます。
骨盤が適切に動かなければ動作に影響が出ます。そして、特定の部位を過剰に使用し、痛みなどに繋がります。
また、膝蓋骨(膝のお皿)の動きもほとんど出ていませんでした。
この周囲の滑走が悪いと膝もうまく使えませんし、痛みに繋がります。
骨盤の動きの再獲得
膝蓋骨の滑走の再獲得
股関節の可動性向上
大腿四頭筋の機能改善
をまずは実施しました。
効果測定し、
骨盤の後傾を獲得し、股関節の屈曲は十分に出せるようになり、
大腿四頭筋の機能改善(quad setting)も実施中、収縮感が強くなり
双方とも本人も変化を体感していただけました。
その後、立位で呼吸を用いた体幹の賦活と
重心制御のエクササイズ、大脳基底核や小脳の活性を行っただけで
立位片脚の姿勢制御が安定しました。
帰りはふらつきもなく、
階段もなんとスタスタ下りることができ、本人様もめちゃくちゃ感動していました。
本当にうれしかったです。
「今日は来るか迷ったけど来てよかった」
と言っていただけました。
お客様のこういう言葉が私の生きがいです。