つまづきやすい中高年必見。クロスステップとオープンステップとは?

名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分

50代からのパーソナルトレーニングジム

Studio Hackの吉田です。

突然ですが、

みなさんは横に動くとき、どんなふうに足を出していますか?

また、転びそうになった時どんな足の運び方をしていますか?
無意識に足を交差させて動く「クロスステップ」をしていたら危ないです。

実はこのクロスステップ、転倒しやすい人ほど避けた方がいい動きなんです。
その理由を、体の使い方や感覚の仕組みからわかりやすく解説します。

 

【1. クロスステップはなぜ危ないの?】

①足を交差させるとバランスを崩しやすい

クロスステップでは、足が交差している間、体を支える面がとても狭くなります。
このとき、もし床がすべったり、少し押されたりすると、体が立て直しにくいんです。
ちょっとした段差でも転びやすくなります。

②体がねじれて動きがズレやすい

脚を交差させると、骨盤や上半身がねじれた状態になります。
そのため、視線や体の向き、重心の動きがバラバラになり、バランスを取るタイミングが遅れます。
結果、「あっ」と思った時にはもう遅い…ということが起きやすいんです。

③足を出し直せない

クロスしている間は、もう一方の足をすぐに出せない状態。
つまり、もし何かにつまずいてもリカバリーの一歩が出せない。
転倒リスクが上がる理由はここにもあります。

 

【2. オープンステップが安全で安定する理由】

①足を交差しないことで、しっかり踏ん張れる

オープンステップとは、足を交差させずに外側へそのまま出す動きです。
(たとえば、横に立っている物を取るとき、足を外に出して体ごと動くような形。)

この動きだと、常に足の裏がしっかり地面をとらえられるため、
バランスが安定し、転びにくくなります。

②体の感覚がズレにくい

交差しない動きでは、骨盤と上半身が自然に連動します。
動きのタイミングが合いやすく、「どっちに動いているのか」が脳にも伝わりやすい。
つまり、体の感覚が整う=反応が早くなるということです。

③足の裏で地面を感じやすい

オープンステップでは、
「どこに体重をかけているか」
「どんな地面なのか」
といった足の裏の感覚が分かりやすくなります。
この感覚が磨かれると、転びそうになっても瞬時に立て直せる反応力が育ちます。

 

【3. 今日からできるオープンステップ練習】
・横の物を取るときは、足を交差させずに外へ出す
・掃除機をかけるとき、体ごと横に動く
・鏡の前で横ステップ(サイドステップ)を10回やってみる

どれも簡単ですが、足の裏や体の感覚を鍛える効果があります。
続けていくと、「動きが軽くなった」「バランスが取りやすくなった」と感じるはずです。

 

クロスステップはかっこよく見える動きですが、実は転びやすい動作。
一方、オープンステップは地味に見えて、体のセンサー(感覚)を整える安全な動きです。

毎日の生活の中で少し意識するだけで、
あなたの「転ばない力」は確実に上がります。