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Studio Hackの吉田です。
今回は、ピラティスとはそもそもなんなのか?についてお話します。
【ピラティスとは?】
100年前に生まれた「感覚と動きの再教育メソッド」なんですね。
最近はやっているから最近のメソッドかと思いや、実は歴史があるんです。
「ピラティス=痩せるトレーニング」
そんなイメージを持つ方も多いですが、
本来のピラティスはリハビリのために生まれた動きの再教育法です。
【 ピラティスのはじまり】
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・H・ピラティス氏(1883–1967)が考案しました。
彼は幼いころ病弱で、健康を取り戻すためにヨガ・体操・呼吸法などを研究し、
第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリ運動として体系化したのが始まりです。
つまりピラティスの原点は、
「動けなくなった人が、再び自分の身体を取り戻すためのリハビリ」でした。
【体を鍛えるのではなく、動きを再教育する】
ジョセフ・ピラティス氏が重視したのは、
筋肉を大きくすることではなく、
「体をどう感じ、どう動かすか」という神経的な学習。
その考え方は、現代の感覚運動科学(sensorimotor science)と一致しています。
【感覚運動科学の視点からみたピラティス】
人の動きは「筋力」だけでは決まりません。
脳が受け取る感覚情報(視覚・触覚・固有感覚)と、
そこから出される運動指令の「質」によって決まります。
ピラティスの呼吸やゆっくりとした動きは、
この感覚と運動のフィードバックループを整える優秀なトレーニングなんです。
たとえば・・・
呼吸
→ 胸郭と骨盤の位置情報を脳に正確に伝える
ゆっくりしたコントロール
→ 小さな筋肉の協調を再学習する
姿勢の意識
→ 重力下でのバランス感覚を高める
つまりピラティスは、筋肉を「感じる力」を鍛える科学的リハビリなのです。
【なぜ姿勢や痛みが改善するのか】
痛みや歪みは、単に「筋力不足」だけではなく、
脳が「自分の身体の正しい地図(ボディマップ)」を描けなくなっていることも多いです。
ピラティスを通して呼吸・軸・動きを丁寧に感じ直すことで、
脳は再び「自分の身体の正しい位置」を認識し始めます。
その結果、姿勢が整い、痛みや違和感も自然と軽減していきます。
【筋トレとの違い】
筋トレは「出力(力)」を鍛えるトレーニング。
ピラティスは「入力(感覚)」を整えるトレーニング。
感覚が整えば、筋トレの効果も上がり、
姿勢改善・痛みの予防・動作効率の向上にもつながります。
ピラティスは、筋トレといよりかは、
「脳と身体をつなぎ直すトレーニング」というようなイメージですね!
スタジオハックではピラティスをエクササイズとして行います。
今後、マシンも考えているので楽しみにしていてください。