こんにちは
Studio Hackです。
「歩くのが遅いから…足を鍛えなきゃ!」
そう考えて、レッグカールやマシンでハムストリングを鍛える人は多いです。
でも実は
いくらモモ裏を鍛えても、歩くスピードはほとんど変わらない可能性が高いです。
「え?筋力をつければ速く歩けるんじゃないの?」
そう思う方もいるかもしれませんが、ここには大きな誤解があります。
結論、
歩行スピードを決めているのは 筋力ではなく、動作の質とタイミングです。
つまり…
「筋肉が弱い → 歩くのが遅い」という構図は成り立たないのですね。
なぜハムストリング(モモ裏)を鍛えても速く歩けない?
① 歩行は筋トレではなく「リズム運動」
歩くという動作は、脳と脊髄に備わっている自動運動プログラム(CPG)によって行われています。
これは「意識して動かす筋トレ」とは全く仕組みが違います。
✔ 反射的
✔ 無意識的
✔ タイミングが命
だから、マシンで筋肉を鍛えても歩行パターンそのものは変わらないことが多いのです。
② ハムストリングはスピードを出す筋肉ではない
歩行時のハムストリングは主に…
• 足が前に振り出されすぎないようにブレーキをかける
• 骨盤を安定させる
という役割が中心です。
つまり、ハムストリングは「速く歩く」ための推進力筋ではありません。
前に進む力を生み出すのは
✔ お尻(大殿筋)
✔ ふくらはぎ(下腿三頭筋)
✔ 足裏の反力
このあたりです。
③ 遅い人の多くは筋力”ではなく制御が弱い
歩行が遅い人に共通して見られるのが次のような特徴です
• 反り腰で骨盤が前後に揺れる
• 股関節が後ろに伸びない
• 足裏で地面を押せていない
• 歩幅が出ない、ピッチが遅い
これは 筋力というよりフォームとコントロールの問題です。
つまりこういうことです
× 遅い → 筋力不足
○ 遅い → 動きの使い方が下手
ではどうすれば速く歩けるようになるのか?
筋トレよりも先にやるべきことはこれです↓
✔ ① 骨盤と姿勢の安定
• ヒップヒンジ感覚
• デッドバグなど
✔ ② 股関節伸展の習得(殿筋優位に)
• ブリッジ
• グルートアクティベーション
• ヒップヒンジドリル
✔ ③ 足裏で地面を押す感覚
• 足指トレーニング
• カーフプレス(押す意識で)
• 片脚立ち系トレーニング
✔ ④ 歩行スキルトレーニング
• マーチング
• メトロノーム歩行
• スプリントドリルの軽度版
「歩くのが遅い=筋力不足」
この発想は半分正しくて、半分間違いです。
本当に必要なのは…
✔ 筋肉を増やすことではなく
✔ 正しいタイミングとコントロールで使える体を作ること
まずはマシンよりも 動き・姿勢・足裏・リズムに目を向けてみてください。
結果的にそれが「速く、疲れにくく、若々しく歩く」最短ルートになります。