変形性膝関節症を予防するために大切な「感覚運動科学」の視点

こんにちは

名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分

パーソナルトレーニングジムStudio Hack

吉田です!

 

今回は、

変形性膝関節症を予防するために大切な「感覚運動科学」の視点

というテーマでお話します。

 

前提としてまず、

変形性膝関節症は「関節の摩耗」だけではない。ということです。

多くの方は「膝の軟骨がすり減る病気」と捉えますが、それだけでは説明できません。
実際には 姿勢・動作・感覚の使い方 が複合的に絡んで、膝に過剰な負担が蓄積していくことが多いのです。

 

感覚運動科学のキーポイント

感覚運動科学(センサリーモーターサイエンス)では、

以下のような点が膝への負担に直結すると考えられています。


・足部の感覚入力:足の裏のセンサーが正しく働くことで、荷重を分散し膝のねじれを防ぐ。
・股関節の運動制御:伸展・外旋の可動性が不足すると、歩行や階段で膝に代償動作が出やすい。
・体幹と下肢の連動:骨盤や体幹の安定性が低いと、膝だけで衝撃を受け止めてしまう。
・運動イメージと実行のギャップ:脳が思う「正しい動き」と実際の動きに差があると、繰り返し膝に負担が集中する。

 

では、予防に役立つ実践ポイントはなにか?

では、具体的にどんなアプローチが膝の健康を守るのでしょうか?

① 足部センサーを呼び覚ます
足裏の感覚が鈍っている方は多いです。

この感覚が弱いと動きのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

② 股関節のモビリティ確保
モビリティとは可動性のことです。

股関節の動きが悪いと、歩行や動作に大きな影響を及ぼします。

③ 体幹と股関節の協調性
各関節が柔らかければいいというものでもありません。

しっかり、体幹と協調しているかが最終的に重要です。

④ 動作再学習
• ゆっくりしたスクワットやステップ動作でで「膝が内側に入らない感覚」などを繰り返し体に覚えさせる

ことで、膝に過剰な負担がかからないようにします。

 

変形性膝関節症は「膝の病気」というより「全身の感覚と動作の結果」といえます。
足の裏から股関節、体幹までをつなぐ 感覚運動の再教育 が、予防と改善のカギになります。

「膝だけに注目するのではなく、体全体をどう使うか」に意識を向けていきましょう。