歩行のスタートを決めるヒールロッカーとは?

こんにちは

名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分

50代からのパーソナルトレーニング

Studio Hack吉田です。

今回は、

歩行について少し深掘りします。

歩行はスキル的に訓練するものではなく、人間の原始動作であることから

体の様々な機能が求められます。

4足歩行の動物と違い、エネルギー効率のいい2足歩行ですが、その分不安定なため、

制御が難しくなります。

 

歩行の第一歩は踵から
人が歩くとき、最初に地面に触れるのは「踵(かかと)」です。
この瞬間の動き=ヒールロッカーが、歩行の流れ全体を左右しているんですね。
多くの人は意識していないが、実は姿勢や痛みにも直結しています。

 

ヒールロッカーとは何か
定義:歩行の立脚初期、踵接地(Initial Contact)から

足底全面が床につくまでの「転がり(ロッキング)」の動きのことです。
役割としては、
1. 地面からの衝撃を吸収
2. 足関節(足関節背屈方向)をコントロール
3. 次の「アンクルロッカー」へとスムーズにつなげる。

となっています。

正しく働かないとどうなる?
衝撃吸収が不十分になり、膝・股関節・腰に負担が集中してしまいます。また、疲れやすくなります。

そして、
体幹との連動不足 → 上半身が揺れやすく、姿勢が崩れる
高齢者の転倒リスクや、慢性膝痛・腰痛の原因にもなりうる

 

ヒールロッカーを整える視点
①モビリティ:足関節背屈可動域(ふくらはぎの硬さチェック)
②スタビリティ:前脛骨筋の働き(つま先を上げる力)
③連動性:股関節・骨盤との協調(踵で接地する時に骨盤が前に進めるか)

➃足底の固有受容覚を向上(感覚)

などです。

ヒールロッカーが破綻してしまうとその後の動きも破綻する為、

必ず適切にしなければいけません。