脚の長さが違う?【脚長差)について

こんにちは

名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分

美ボディ&美姿勢パーソナルジムStudio Hack

トレーナーの吉田です。

 

今回は、脚の長さが違う

というテーマで話します。

 

ちょくちょく、お客様の中でも

整体院などで脚の長さが違うと言われたということで

気にかけている方がいらっしゃいます。

これは治したほうがいいの?どうなの?

について今回は脚長差に関して深掘っていきます。

 

まず、脚長差には3つ種類があります。

①構造的脚長差

骨形態異常や人工関節の不良な位置によるもの

②機能的脚長差

側弯症、骨盤の側方傾斜、股関節の内外転拘縮

(簡単に言うと体の歪み、姿勢不良)

③自覚的脚長差

上記の2つの影響により、主観的に訴える脚長差

 

以上を踏まえて、もし、改善する手立てを行うのであれば

なにが起因して発生しているかを明確にする必要があります。

 

前提、脚長差があるとどちらかの脚に負担をかけることになり、姿勢不良を助長する恐れがある為

良いこと自体はないです。

 

こういったエビデンスがあります。

【主観的脚長差があると健康関連QOLが低下する】

Wylde V,et al Prevalence and functional impact of patient-percevev leg length discrepancy

after hip replacement .int Orthop 2009 Aug;33(4);905-9.

健康関連QOLとは

疾患や治療、その人の状態が患者のメンタルヘルス、活力、痛み、仕事、家事

社会活動にどのようなインパクトを与えるか定量化したもの です。

 

以上のことから、改善すべき脚長差はまず1つ言えるのが

本人が自覚しており、なおかつQOLに悪影響を及ぼしている場合と考えられます。

 

主観的脚長差の原因

前述した構造的脚長差と機能的脚長差と比較すると

機能的脚長差が原因として多く考えられるようです。

実際に、報告でも

構造的脚長差のみを有する主観的脚長差の有症率は18%であり、

機能的脚長差を有する主観的脚長差は71~81%であったとされています。

Nakanowatari T et al True or apparent leg length discrepancy:which is better predictor of short-term

functional outcomes after total hip arthroplasty? J Geriatr Phys Ther 2013 Oct-Dec;36(4):169-74.

 

さらに、

構造的脚長差と健康関連QOLの相関がなかった

Sharma S. Arthroplasty of the hip--leg length is not important.

J Bone Joint Surg Br.2003 Jul;85(5):774;author reply 774-5.

という報告もなされています。

 

構造的な脚長差はQOLに悪影響を及ぼすとは言えないですね。

つまり、QOLという点で考えると、構造的脚長差ではなく

機能的脚長差が起因した主観的脚長差は改善していくのがいいかなと考えられます。