こんにちは
名古屋市天白区原駅2番出口徒歩1分
Studio Hackです。
今回は、
なぜ「プッシュ」から鍛える必要があるのか? 感覚運動科学の視点から解説します。
運動は様々な動きがあるわけですが、もちろん全部大切です。
しかし感覚運動科学の視点で見ると、初心者はまず「プッシュ(押す動き)」から鍛えることに意味があります。
感覚運動科学とは?
人の身体は「感覚」と「運動」が常に連動しています。
筋肉をただ動かすのではなく、感覚入力を通して脳と身体の使い方を再学習するのが、感覚運動科学的なアプローチです。
プッシュ動作がもたらす感覚の基盤
プッシュ動作 腕立て伏せなどは、次の特徴があります。
①床や器具を押す=外部からの強いフィードバックが得やすい
②体幹を安定させやすく、初心者でも正しい姿勢感覚を得やすい
③日常動作(立つ・歩く・物を持つ)の基本となる「押して支える」感覚を育てられる
つまり、「自分の身体を支える土台」 をつくるのに最適なんです。
プル(引く動作)より先にプッシュを入れる理由
引く動作(懸垂・ロウイング)はもちろん大切ですが、初心者がいきなりやるとなると、
・体幹が安定せず、肩や腰に負担がかかりやすい
・適切な背中の感覚が得られず「腕だけで引く」クセがつく
ということになり得ます。
一方、プッシュ動作から入ると、
・腹圧・肩甲帯・胸郭の安定を感じやすい
・「支える→動かす」 の順序で安全に進められる
・その後のプル動作もスムーズに感覚がつながる
いかがでしたでしょうか?
運動を始めると「色々やらなきゃ」と思いがちですが、まずは プッシュから感覚を積み上げる のがおすすめです。
感覚運動科学の視点で言えば、プッシュは身体の地図を描き直す最初の一歩と成り得ます。
その基盤ができれば、プルやスクワットなどもより効果的に、ケガなく取り組めるようになります。